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短大学生相談室カウンセラー・他
古笳 順子さん
「“教育”という自分の得意分野と心理カウンセリングを組み合わせることで、さらに有意義に活動しています。」
現在のお仕事と心理カウンセリングを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
 短大内の学生相談室の運営、学生相談という形のカウンセリングを行いながら、講師として、教育心理学と発達心理学を担当しています。また、短大以外の活動では、『CFT こころの相談室』(『CFT』はChild子ども、Family家族、Teacher先生の頭文字)というカウンセリングルームを立ち上げました。
 私は、30年以上小学校の教員をやってきました。新任の指導も行うことも多かったのですが、教員とは不思議なもので、新任でも子どもや親の前では“先生”なんです。親は出来て当たり前と思っていて、新任の先生の負担はかなりのものだと感じていました。新任だけでなく、親や子どもとの対応に悩んでいる先生方も最近増えてきました。先生方が親や子どもとの対応に苦しんでいるということは、逆に親も子どもも悩んでいるのです。でも、教員の一日は、課題があるにも拘らずあまりに忙しいです。そこで、先生になる人、今先生をしている人、子どもたち、その親御さんたちに対してじっくりとサポートしたいと考え、迷った末に教師をやめました。先生たちの卵に関わるには、大学院に行っておく必要もあると考え大学院で勉強をし直し、自分の思いを形にしていくために何が必要かと考えた結果、学院でカウンセリングを学ぶことにしました。

現在の活動について教えてください。学院での学びはどのように生かされていますか?
 大学での学生相談室の運営では、まずルームのレイアウトから始まり、この環境でインテークをどのように行うのか、外的構造をどのように整えていくのかを、試行錯誤しながら実行に移してきました。私の立場は、学生にとっては講師という側面もあるために、カウンセリングを受けることが成績に影響するのではないかという懸念を与えないために、細心の注意を払っています。また、カウンセリングは誰にでも役に立ち、特別なことではなく、日常的なものだという意識を持ってもらえるように心がけています。最近、講義後に廊下を追いかけてきた学生が、「相談したいんですけど、聞いてもらえますか?」と声をかけてくることもありました。カウンセリングルームに対して、少しずつ壁が低くなっているのかと思える嬉しい瞬間でした!
 この夏には、幼稚園の先生方を対象とした免許更新講習も担当しました。内容は、特にカウンセリングマインドと特別支援教育などで、講義の中では、「来談者中心療法」を具体的にレクチャーし、対話のロールプレイも行いましたよ。相手の話のテーマをテーブルの上に置いて眺めることの大切さや、相手の話に共感して理解していくこと、質問やアドバイスも行うが、決めて行動していくのはクライエント自身であるという、相手を尊重する関わりの大切さを伝えました。
 カウンセリングマインドは、学院で学んだカウンセリングが基本に、教育現場に必要なものをプラスしたり応用したりして、古笳式カウンセリングマインドを作ってきました。参加された先生方からは、「カウンセリングは、園の仕事だけではなく日常の中で家族関係や友人関係すべてに対して役立つことだと分かりました」との感想を頂いて、私はそういうカウンセリングを広めたかったので、とても嬉しかったです。また後日、講習に参加された先生からご自分の幼稚園での講義を依頼され、カウンセラーや教育者としては当たり前に身につけていることが、外では実はそうでもなく、それらを必要とする現場や人たちがいらっしゃることにびっくりしました。私が今重要だと考えているカウンセリングマインドや特別支援教育について、さらに広げていければいいなと思っています。
カウンセリングルームの立ち上げは、子どもたち、ご家族、先生たちに対してのサポートをしていきたいという思いで始めました。お会いした引きこもりや不登校の方々の中には発達障害が原因という場合もあり、これが幼児期に分かっていれば社会から引きこもらなくてもすんだのではないかと思えるケースがあります。カウンセラーも発達障害の正しい知識と理解を持ち、カウンセラーとしての限界を認識する勇気が必要な場合もあると思います。つまり、カウンセリングで一緒に頑張っていきましょうと抱きかかえてしまわないことが本当のサポートになる場合もあり、医療や特別支援学校、地域のセンターとの連携も大切な課題だと思います。教育の現場でも、気になる子どもたちにどのように対応していいか分からず悩んでいる先生方が少なくないです。仲間と一緒に力を蓄えて、そのエリアへのサポートもできればと考えています。

心理カウンセリングを学んでいる学院生、これから学ぼうと考えている方々へメッセージをお願いします。
 これは、尊敬している方の、事あるごとに自戒にしている言葉です。『できないと思うと愚痴がでる、やると決めれば知恵が沸く』。私自身、学院に通っている間は、卒業後の事はまだぼやっとしていて、最初から今の状態を描いていたわけではありません。できないと思っている間は、言い訳やら周りのせいにしたり、愚痴ばかりでした。学んでカウンセリングを活かしてどうやっていこうかと行動しているうちに色々な知恵が出てきました。みなさんも、現在のご自分の得意なあるいは好きな分野とカウンセリングをコラボさせて、より有意義な生活を目指してください!
 
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