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民間企業 人事部
冨澤 満秋さん
「相手の為に何かしたい」という想いから方法論ばかりに目が行き
 必要以上のアドバイスをしていたこともありましたが、
 今は目の前の課題だけでなく相手の本当の幸せに向けての
 アプローチを心がけて対応しています。」
心理カウンセリングを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
 仕事上で、社員や、人材採用の場で会う方々と話をすることが多くあるのですが、その中で、「自分のことながら決断できない人がなんと多いことか!」ということと、本心を聴きとることの難しさを感じていました。

 例えば社員が「転勤について家族はいい顔をしていないが、自分は(転勤しても)平気です」と話したとしても、本心は“平気”ではないかもしれないんですよね。仮に、この社員が異動になったとしても、時間が経ってから「やっぱり家族の負担が大きく、続けられません」「退職します」となってしまうケースもあります。会社としてもこういうことは本意ではないので、本心を上手く聴けるようなヒアリング能力を高めたいと思い、心理カウンセリングを学び始めました。

現在のお仕事を教えてください。
お仕事に「心理カウンセリング」はどのように役立っていますか?
「心理カウンセリング」を学ぶ前と後では変化がありましたか?

 企業の人事部で働いており、人事異動の人選や就業規則の作成、人材採用などを行っています。仕事上での人との関わり方として、以前はアドバイスが多かったのですが、今では傾聴の部分が多くなりました。安易な指導やアドバイスだけなら誰でもできると思います。個々人で得手不得手があり習得のスピードもそれぞれなので、一方的・一律な指導ではなく、その方に合わせた方法を見つけて対応するためにも、まずは個別に十分なヒアリングをさせてもらっています。

 年に1度、自分と上司とで、数百人いる従業員全員と面談を行うのですが、自分が担当した半数以上の方にはカウンセリングの技法を使っています。「問題」というほどではないけれども、大なり小なり「したいけどできない」という葛藤を抱えている社員が殆どです。例えば面談で、「リーダーシップを発揮するよう上司に言われる。分かっているが、自分には出来ない」という社員がいたら、本人が言っている“リーダーシップ”が具体的にどういうものなのか聞いていきます。近づきたい具体的なイメージを一緒に見つけていく感じでしょうか。

 以前から個人的な相談を受ける機会も多かったのですが、個人的な相談でも、人事の仕事の際でも、「その人がどうなりたいのか」を聴くように自分なりに工夫してきました。学院に入学して勉強を始めて、講義の前半部分(来談者中心療法の考え方など)は今までの自分の考えを補強するような内容で、奢った言い方かも知れませんが、「自分の考えは間違いじゃなかったんだ」と感じました。

 学び始めた頃は、心理カウンセリングを今の仕事に活かすことが第一で、資格取得はその付属として考えていたのですが、学んだ今は、仕事を続けながら別なフィールドでも心理カウンセラーとして活動したいと思うようになりました。外での臨床経験が、廻り回って人事の仕事でも活かせると思っています。

心理カウンセリングを学んでいる学院生、これから学ぼうと考えている方々へメッセージをお願いします。
 心理学を学ぼうと考える方は、自分や周りのために「何かしたい」という想いをもっていると思います。ただ、「何かしたい」という想いが強すぎると、相手にプレッシャーを感じさせたり、自分の考えの押し付けになってしまうこともあります。私もその想いが強く、相手の目の前の課題を解決する為の方法論にばかり意識がいってしまい、必要以上のアドバイスをしてしまったこともありました。

 でもそうではなくて、“相手がどうなりたいのか”を意識して、目の前の課題だけではなく、その先の本当のゴールに目を向けてもらい、ゴールに辿り着くために一緒に考えていく、援助をしていくことが大切だと考えています。故に、
「その人が考える幸せの方向へ、一歩でも近づいて貰うための一助になる。」
この言葉を常に身の回りの見える所に書き、意識しています。

 自分の考え方や行動の傾向をしっかりと洞察し、把握した上で、心理カウンセリングを他者に提供していって欲しいと思います。
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